他人の話を聞くということ

最近、私の所属する八千代市歯科医師会以外に、千葉県歯科医師会や千葉県保険医協会にも知り合いがかなり増えました。

知り合いが増えるということは、色々な人の意見を聞くことができるということです。人は意見を言うときに、その人のそれまでの生き様が色濃く出るものです。人それぞれ色々な考え方があり、人と話すことが一番の勉強になると最近特に感じています。正しくない意見というものはなく、立場や見方の違いによる相違があるのだと理解しています。

開業したての若いころは、私の意見が正しいのであり、何故他の人はそれがわからないのだろうというように考えていました。郡市歯科医師会の先生方の中には、個人の意見だけでは偏りが出て、組織を運営する時には時として弊害が出るということを、何度も私が理解するまで根気よく教え導いてくれる優しい先生が多数存在しました。それはもう飲みに行きました。飲みに行くと色々な話が出て、私が意見を言うとそれを真っ向から否定するのではなく、その意見だとここのところが足りない、この考え方だと対応できない時があるなど、独りよがりになりがちだった私に、反発させないように配慮しながら、教えてもらう日々が続きました。

いかに我が強い私でも、だんだんと考え方が変わっていきました。人の意見を聞くということは、ただ聞き流して相手を説得することではなく、相手の立場と意見を尊重しつつ、自分としてはここだけは譲れないということを伝え、落としどころをうまく作ることではないかと今では考えています。

今、私が考えているのは、仲間内の医者・歯医者の先生方だけでなく患者との間にも同じように意思の疎通ができないかということです。指導する立場がありますのでなかなか難しいですが、試行錯誤しているところです。ご意見、ご指導お待ちしています。