3月18.19日 オーストラリアMRCクリニックのDr.John Flutter(Dr.ジョンフラッター)の講演会に行って来ました。


マイオブレースメンバーとして毎年参加させて頂いていますが、今回も素晴らしい講演でした。

お口の中だけでなく、機能や姿勢(位置)に着目して不正咬合の原因を治療します。

永久歯が1本萌えて来た6歳頃には、頭蓋成長の65%が完成されてしまいます。
したがって、早期に頭蓋顔面発育にもアプローチをかけて、抜歯や外科矯正を出来るだけ避ける予防治療を目指します。

頭蓋顔面、上顎の劣成長の結果として
歯列が悪くなるだけでなく、顎関節症や睡眠障害まで引き起こしてしまいます。

☆不正咬合の原因は…
口呼吸、お口ポカン、口唇閉鎖不全、逆嚥下

☆治療目標は…
1.鼻呼吸確立(鼻気道、咽頭機能の発達)
2.口唇閉鎖
3.舌が口蓋へ位置していること
4.嚥下時に筋緊張がないこと
5.きれいな歯並び
6.後戻り予防

お口を閉じて、舌を上げよう!!と言っても、正しい鼻呼吸ができていないと治療は進みません。

☆口呼吸がなぜ悪いのか?
☆CO2がなぜ酸素供給に必要なのか?

当医院でも、100人以上の患者さんをカプノトレーナーによる呼吸教育を行っています。
カプノトレーナーは呼吸習癖を学ぶための、世界で唯一の科学的な呼吸教育専用機器です。CO2(二酸化炭素)に着目し、呼吸状態をモニタリングできるトレーニング機器です。

CO2濃度がキープできていない患者様
アクティビティによりCO2濃度がキープできるようになった患者様

マイオブレース治療は、子供たちの歯並びだけでなく、ご家族の皆様の将来の健康の為にも、考えていかなくてはならない治療だと思います。
顎関節症、歯ぎしり、アレルギー、喘息、無呼吸、その他いろいろなお悩みや相談を受け付けています。

 

 

3月8日 Muscle Wins!! 近藤悦子先生の矯正臨床セミナーへ参加してきました。


10年前に受講させて頂き、とても感銘を受け、当医院でもガムトレーニングを取り入れさせて頂き、今回は3回目の受講となりました。
今回もパワフルなユーモアたっぷりの素晴らしい講演でした。

今回は、近藤先生が55年前より矯正治療をして、現在まで保定なしで、健康な歯並びを保っていらっしゃる患者様をセミナーに招待されてました。

長期保定をする為には、
舌・口腔周囲筋、咀嚼筋および頚部筋活動の正常化と口唇を閉鎖しての鼻呼吸の確立が重要だというお話を聞き、
鼻呼吸や嚥下が正しく機能してこそ、歯や顎が理想的な場所に位置し安定するということを改めて感じました。

機能回復を取り入れた治療は健康増強にも効果的な治療法です。
やはり、早期治療開始が大事だという事を感じました。